・ヤングヘッド :1839年~1847年
・ジュビリーヘッド:1887年~1892年
・オールドヘッド :1893年~1900年
注)1847年から1853年にかけ発行されたプルーフ貨(通称「ゴシック・クラウン」)を除く
本貨「ヤングヘッド」は、この3銘柄の中では発行数が一番少なく、全年号を合わせても40万枚弱にすぎません。これに対しジュビリーヘッドは400万枚以上、オールドヘッドは200万枚以上発行されています。
ヤングヘッドが最後に発行されたのは1847年ですが、そこからクラウン銀貨の発行はしばらく途切れます(注)。次にクラウンが発行されたのが1887年ですから、イギリス人は40万枚のクラウン貨を40年間も使い続けたことになります。このようなことからヤングヘッドは状態の良いものが少なく、ジュビリーヘッドやオールドヘッドに比べ値も張ります。
注)プルーフ貨として発行されたゴシッククラウンを除きます
さてこのコインについてです。
ご覧のようにビクトリアの眉の上に2ミリほどのキズがありますが、それを除くと大きな欠点は見当たりません。ビクトリアの髪の毛もはっきりと打たれていますし、ポニーテルーの巻き髪もきれいに残っています。ウラの紋章は少し摩耗していますが、目立ったキズやスレはなく、フィールド部分も輝きをとどめています。なお色あいはウラ/オモテともグレーでトーンは乗っていません。
なおNGCは本貨(1845年銘)を366枚鑑定していますが、内訳は以下の通りです。
MS65:1枚
MS64:4枚
MS63:13枚
MS62:14枚
MS61:15枚
MS60:1枚
AU58:22枚
AU55:29枚 ←ココです(上位27%以内)
AU53:10枚
AU50:7枚
XF45:25枚
XF40:23枚
VF35以下:202枚(144枚の数字なしDetail鑑定を含む)
なおこの銘柄には1844年銘、1845年銘、1847年銘がありますが、カタログ価格は1845/1847年がほぼ同じ、1844年銘のみ少し安いです。
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