状態:PCGS-MS66+(FDC/完全未流通)
アメリカで1908年から1933年まで発行された20ドル金貨です。デザイナーの名にちなみ、このコインは「セントゴーデンス」と呼ばれています。この銘柄はフィラデルフィア(ミントマークなし)、デンバー(ミントマークD)、サンフランシスコ(同S)の3か所で作られましたが、本貨はミントマークなしのフィラデルフィア鋳です。
このコインの1928年銘(フィラデルフィア・ミント)は881万枚以上造られており、セントゴーデンスの中では最多です。一方で残存数は案外と少ないようで、PCGS社の鑑定分布をみても6.9万枚ほどしか鑑定されていません。内訳は以下ご参照ください。
ご覧のように本貨MS66+は68,011枚中、上位470枚(上位0.7%)以内に入ります
MS67+:13枚
MS67:130枚
MS66+:325枚 ←ココです(上位5.8%以内)
MS66:3,465枚
MS65+:567枚
MS65:11,529枚
MS64:21,097枚
MS63:19,487枚
MS62以下:11,398枚
さてこのコインについてです。
ご覧のように輝きが素晴らしく100年近く前に作られたコインだとは思えません。この銘柄はオモテの女神さまの出っ張った部分、とくに顔や脚などにキズが付きやすいのですが、本貨にはほとんど見られません。またオモテ/ウラともフィールド部分もスレやキズがほとんど見られず、PCGSの評価MS66+通りのきれいなコインです。
PCGS社のPrice Guide Valueによりますと、本年銘PCGS-MS66+の価格評価は6000ドル(2025年4月22日現在)です。現在の為替レート(1ドル=142円)で計算すると税込み94万円ほどになります。なおMS66以下についてですが、PCGSの価格評価は以下の通りです。
MS66:4,750ドル
MS65:3,500ドル
MS64:3,100ドル
MS63:3,080ドル
なお本銘柄には約30グラムの金が含まれています。メイプルリーフ金貨(約31.1グラム)の店頭売価は足元で56.6万円(2025年4月22日時点)ほどです、したがって、この56万円あたりが本銘柄の最低価格になり、これに状態による希少価値が加算されることになります。
アメリカの金貨は1990年に大相場がありました、その後急速に値を下げ長い眠りについてしまいましたが、PCGS社が集計するアメリカの一般金貨指数/Generic Gold Coin Indexを見ると、2020年の安値17,000から値を上げはじめ、足元では安値の2倍の約34,000になっています。
セントゴーデンス20ドルは数多く残っていますが、本貨のように高い状態のコインは今後さらに資産価値が高まると店主は思います。なおアメリカコインの評価についてですが、NGC社のケース入りコインより、PCGS社鑑定コインのほうが高値を付ける傾向にあります。
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